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シンプルに生きる

子なしアラフォー主婦のぼやき

父の死

父が死んで2ヶ月になる。

父の癌がわかってから、3カ月で死んでしまった。
病院嫌いの父が、診察してもらった時には、もうすでに末期癌で、他にも転移があり、手術もできないくらいの状態だった。

当たり前のように抗がん剤治療を勧められたが、私は、あまり望んではなかった。
ただ、父がそれを望んだので、周りは反対はしなかった。

しかし、1ヶ月ほどで、父はみるみる弱っていく。抗がん剤の副作用で、足首はパンパンに腫れ上がっていた。
飲み薬がたくさんありすぎて、食欲もない。
風邪をひいているように熱がでるので、体調も悪そうだ。
足腰も弱り、いっきに老人みたいになった。

「もう、地獄やで。病院て。
自分が実験されてるみたいや」

父は、そう言って笑っていたが、本当につらかったんだと思う。
1ヶ月で、抗がん剤治療はやめた。

医師からは、いつ死んでもおかしくないよ。て、捨てゼリフ言われたみたいだが、残りを緩和治療にすることにした。
そして、みるみる父は痩せていく。

最後に父を見た時は、緊急入院した時で、前より目に力はなかったが、最後に、
「来週、またくるね?早く元気になってや」
て、私が言うと、父はベッドに寝たきりのまま、力強く手をあげた。

まだ、大丈夫かもしれない。

私は、思ったけど、それが最後だった。
1週間後、お見舞いに行く予定だった日にたまたま大きな台風が来て、電車が動かなかったのだ。
父はその夜、2時頃、病室でそっと
ひとり死んだ。

父は破天荒だったが、人にいつも弱味を見せなかった。

いつも、口癖は、
「大丈夫や」
だった。

破天荒な父は、母や私や兄に色々迷惑かけてきたんだけど、誰にも甘えることができなかった人だからかもしれないなあ。
て、今なら思う。

最後まで、弱音を吐かなかった父。
わがままを言うこともなかった。
たぶんすごくつらくて苦しかったはずだ。我慢強い。

父はある意味立派な死に方をしたなあ。と思う。