新たな人生へ
流産が決定してから一週間、陣痛みたいな腹痛と出血に苦しんだ。
あと肛門がやたら痛かった!
なんなんだ!アレ!
病院へ行くと、完全に赤ちゃんは流れたらしく...手術の必要はなくなる。
医師には、
「今回は残念だったけど、また、妊娠したら来てきください。次の生理が来たらまた、妊娠してもよいですよ」
て言われた。
正直...あんな苦しい流産を経験して、妊娠とか考えられない!
だけど...
「また、頑張ります!」
て気を使って明るく言ってしまう私!
また...ていうか欲しくてできたわけではないし...なんか後ろめたさもあるから明るく言ってしまう。
急に明るい私に、ビックリ顔の医師と看護師。
もう欲しくはないと言えない世の中。
不思議...。
子どもが欲しくてたまらない夫婦もいれば、そうじゃない私達夫婦。
なんだか罪悪感を感じた。
ただ、私の赤ちゃんはかなり親孝行な子だったかも。と思う。
もしかしたら、高齢出産で、あのまま大変なめにあっていたかもしれないし、みずから身をひいてくれたかもしれない。
それに妊娠をきっかけに引っ越しを決めたのだが...引っ越しをした今、とってもよい物件だった。と実感した。
今、幸せだ。
家賃は下がり、最上階角部屋の静かな部屋だ。
隣人も下の住人もよさげな人でほっとした。
なにより隣人の生活音があまりしなし...めちゃ静かだ。
隣人の騒音問題もなさそうだ。
あの妊娠をきっかけに私は、確実によい方向に向かっているのだ。