シンプルに生きる

子なしアラフォー主婦のぼやき

アラフォーで自然妊娠したけども

「生理が2週間来ない・・・」
2週間ほど前、ドキドキしながら、ドラッグストアで妊娠検査薬を購入した。
そして、まさかの陽性だった。

39歳目前にしての自然妊娠・・・。
「どうすんねん」
私の正直な気持ちだった。

私たち夫婦は再婚同士ということもあり、もうアラフォーだし、もう子供は考えていなかった。
交際期間を入れると10年も付き合いがあり、不妊治療などせず、子づくりは自然に身を任せていたが、子供を授かったことがなかった。今できても高齢出産だろうし、今後は、子供は作らず、夫婦と犬2匹での生活で楽しく生きようね!と言っていたところだった。

2日後に会社の飲み会もあるし、慌てて次の日、産婦人科へ行く。
県内で有名で人気のある産婦人科みたいだが、拍子抜けするくらいに先生は淡泊でさっぱりしていた。

「6週目やね。順調」

と一言。あまり愛想がない先生で、淡々と診察は終わる。

7週目の診察も順調で、先生に1週間後の診察までに母子手帳をもらってくるように言われる。
母子手帳はたまたま平日休みを取っていた夫にもらってきてもらう。

母子手帳とそのほかの色々な書類はずっしり重く、妊婦になる覚悟を決めた。
お酒ももう飲めないし・・・食べ物にも気をつけなきゃ・・・。

夫と話して、引っ越しもしようということになった。
今のマンションは家賃が高く、前々から不満もあったので、
今は共働きだけど、子供ができたら大変になるからと、
思い切って、少し安いマンションを探して引っ越しを決意した。
そして、手配もした。

会社への報告も悩んだ。
もしかして流産するかもしれないし、安定期まで黙っておこう。
でも飲み会の断り方どうしたらいいんだろうとか。

まだまだ安定期ではないが、心配なので友達には妊娠を報告して、
色々相談した。食べ物どうしたらよいか?とか。

うちの母は、あきらめかけていた孫が見れると喜んでいた。

母子手帳をもらった日あたりから、
茶色い出血がでるようになった。
ネットで調べたら、妊娠初期にはよくあることだとなっていた。
腹痛もないし、私は心配していなかった。

だけど、8週目にはいる昨日の朝から、生理初日のような出血が始まり、
鮮血がでてくるようになったので、朝、会社に連絡して、妊婦健診を早めに受診した。

心拍がなかった。

7週目までは心拍が確認とれていたが、心拍がないとのことで、
流産だろうということだった。
淡泊な先生が伏し目がちになっていた。
「明日以降、旦那さんと来てください。説明するので」
と淡々言われた。

明日以降と言われたが、昨日の夜、すぐに夫と産婦人科に訪れた。

先生は淡々と夫にも説明し、
「今回は残念ですが、流産でしょう。自然に流産するのを待ちましょう。少しおなかは痛いと思うけど・・・手術はできればしたくないので。1週間後またきてくださいね。それまでに塊がでたら、病院きてください。」
と言った。
先生が淡々としていて、悲しみよりあっけない気持ちになった。

そして・・・昨日の夜、自然流産の苦しさを知る。
子供を産んだことはないけど・・・凄くおなかが痛くなって、トイレに何度も行って、出血の繰り返し。
陣痛のような痛みって聞いていたけど、本当だと思う。
波があるのだけど、すごく痛くなってマシになっての繰り返し。

出血の際、レバーのような血の塊が何度がでたけど、先生のいう塊がわからないし、病院にはもう何度も行きたくない気持ちがあったので、1週間様子見ようと思った。
このまま自然に流れてほしい。

色々調べていたら、自然流産させたほうが、体に負担が少ないそうで、
あの淡泊な先生は、本当は優しいのかもしれないなと感じた。
それに、感情的で優しい言葉をかけてくれる先生のほうが、もっと泣いていたかもしれないけど、
あっさりしていたから私はなんとなくあっさり事実を受け入れることができた。

私が苦しんでいると夫は腰をさすってくれたりして、一緒に起きてくれた。
マイペースでそんな感じの人ではないと思っていたからすごく嬉しかった。
妊娠して、夫が色々優しくしてくれたなあと思った。

結果的には2週間の妊婦生活を味わったが、良い経験をしたと思った。

昨夜の苦しみ、そして、まだおなかたまに痛いんだけど、
もうこんな思いはしたくないなあ。
って正直思う。

普通に妊娠して、出産することの難しさを知った。
この歳になって、自分が普通に産まれて成長してきたことの奇跡にすごく感謝した。